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パーキンソン病の患者さんで、体幹前傾位になっている方は、臨床の現場では非常に多いです。

特に、パーキンソン病の方での体幹前傾位は重心が前方変位しやすく、歩行時の前方突進を助長してしまう問題点があります。

治療アプローチを考えていく上では、胸腰椎に着目しがちであるが、股関節に問題点がある方が多いです。

パーキンの体幹前傾 ブログ用

原因としては・・・

①股関節の伸展制限のために立位・歩行時に体幹前傾となり、それを代償するために胸腰椎が伸展している。

②股関節伸展筋である大殿筋の筋力低下があり、股関節伸展が保てず、体幹前傾となってしまう。

①、②のどちらかの原因の場合もありますし、両方混在している方もおられます。

理学療法の実際として、股関節の伸展制限がある場合は、ストレッチによって伸展可動域を出していきます。

股関節前面のストレッチ ブログ用

大殿筋の筋力低下がある場合は、大殿筋メインでトレーニングを行っていきます。

大殿筋優位のブリッジング ブログ用

個別にトレーニングが行えたら、今度は股関節伸展位での立位姿勢を学習していきます。

立位エクササイズ 股関節伸展位 ブログ用

声掛けのポイントとして、ただ「体を起してください!」というコマンドでは、胸腰椎の伸展を強めやすい傾向にある方が多いですので、「股関節を前出すように体を伸ばしてください!」とか、「おへそを上げるように伸びてください!」など、股関節の伸展を意識していく工夫が必要だと思われます。

(武富由雄、市橋則明:理学療法プログラムデザイン〈2〉ケース別アプローチのポイントと実際;2012)


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パーキンソン病の方で小刻み歩行を呈する方は、臨床上よく見る事があります。

歩幅は基底核から補足運動野への投射によって行われており、小刻み歩行は補足運動野の活動の低下が原因ではないかと考えられています。

一般的には・・・

外部環境の手がかりに依存しない自発的な運動は、基底核→補足運動野系が働いています。
外部環境の手がかりの情報を利用しての運動は、小脳→運動前野系が働いています。


また、パーキンソン病では、歩行の自動性が低下しており、注意機能に大きく依存しています。注意が他の課題にいくと、歩行への注意が低下し歩幅を維持できません。

治療の方針としては、障害されている基底核→補足運動野系の調節ではなく、残存している小脳→運動前野系が活性化するために外的な手がかりの利用による代償的な運動療法を指導します。

また、注意の配分に考慮した運動指導を行っていきます。(歩行への意識の集中、dual taskを避けるなど

小刻み歩行に対する工夫 ブログ用

上図は視覚的な手がかりとして、床面の工夫の一例を示しています。これを跨ぐようにして歩幅の増加を図ります。

(武富由雄、市橋則明:理学療法プログラムデザイン―ケース別アプローチのポイントと実際;2009)


背臥位から座位または立位といった抗重力姿勢をとることで円背が増強する場合が臨床の中ではパーキンソン患者さんで多いと思います。

◎臥位→座位

抗重力姿勢 変化
抗重力姿勢をとることで円背が増強するのは体幹機能が低下している事が原因になることが多いです。


○理学療法の評価としては・・・
背臥位・座位・立位において、頭部、肩甲骨、脊柱、骨盤、上下肢のアライメントを観察します。

また、下肢の関節可動域制限があるかどうか評価します。股関節・膝関節・足関節の可動域制限がある場合、抗重力姿勢をとることで、円背増強に影響するからです。

筋力としては、肩甲骨内転筋、体幹筋、殿部筋の筋力増強は円背改善に有効となります。


○理学療法の実際としては・・・
①懸垂
上肢の可動域制限がない場合、立位で足が床についた状態で、上肢が上前方につかまるように立ち、胸椎後弯が減少する肢位で腹式呼吸を同時に行い、エクササイズを行います。

②肩甲骨内転筋のエクササイズ
肩甲骨内転位の保持は胸椎後弯の減少に重要です。目標とする脊柱アライメントの保持が困難な場合は、後方にセラピーボールなどサポートしながら、肩甲骨内転を伴う運動を行います。

肩甲骨内転エクササイズ

③腹部筋のエクササイズ
座位で腹式呼吸を行う。この時骨盤後傾の代償が出ないように息を吐き切ります。

④背部筋のエクササイズ
腹臥位または四つ這いにて上肢挙上を行い、できるようになったら下肢も挙上していきます。体幹が回旋しないように、腹部筋・背部筋の収縮を促していきます。

⑤殿部筋エクササイズ
殿筋の収縮は骨盤アライメントに重要なため、殿筋の筋力強化を行います。

⑥体幹安定化エクササイズ
ストレッチポール上でエクササイズを行うことができる方は、筋収縮のバランスを整えるために行います。


また、薬剤の投与により姿勢調節に関わる筋の活動が変化するとされています。担当医師と相談し薬物コントロールを行う事が重要となってきます。

(武富由雄、市橋則明:理学療法プログラムデザイン〈2〉ケース別アプローチのポイントと実際;2012)

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