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胸骨下角 ブログ用

今回は「胸骨下角」の評価です。

「胸骨下角」とは上図のように、肋骨弓の線が剣状突起の所で交わる角度の事ですが、この角度は通常70~90°と言われています。

この角度が90°よりも大きい場合、外腹斜筋の筋の延長と、筋力低下が生じている可能性があります。

通常、腹直筋は短縮しやすく、外腹斜筋は伸張されやすく筋力低下が生じます。

外腹斜筋には体幹の回旋の制動をする役割がありますが、筋力低下が生じていると外腹斜筋が働かずに他の部分で代償する事となり、痛みが生じたりする事もあります。

まず、この胸骨下角が通常よりも開いていないかと、左右それぞれ35~45°の角度があるので左右差を確認すると良いと思います。

(竹井 仁:正しく理想的な姿勢を取り戻す 姿勢の教科書:ナツメ社:2015)


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トップダウン評価 ブログ用

上図は、左片麻痺の患者様におけるトップダウンでの評価時の関連図の例です。

患者様の個々の病態像は異なるため、様々な関連図の描き方があると思われますが、「屋内歩行実用性の低下」が挙げられるとすると、そこからimpairmentレベルまで落としこんでいきます。

(大沼 俊博、藤本 将志、赤松 圭介、渡邊 裕文、鈴木 俊明:感覚検査における臨床的観点からのひと工夫:関西理学療法:2012)

活動時のエネルギー消費の指標には酸素摂取量が用いられますが、測定機器はトレッドミルや自転車エルゴメーターを用いなくてはならず、室内での測定に限られます。そのために、小児や歩行障害のある方には測定が難しいために、1979年に、MacGregorが日常生活に準じた状態での、身体活動に伴う生理的なコストを測定する方法として、PCIを提唱しました。

この評価の対象者としては、持続した歩行が可能で、心拍数の測定ができる方であれば、誰でも適応です。

PCIの算出方法は、以下の式です。

PCI算出 ブログ用

PCIの明確な基準値は示されておりませんが、MacGregorの報告では、健常成人の場合、0.11~0.51(beats/m)であったとしています。

以下の表は、年齢区分によるPCIの報告値です。

PCI基準値 ブログ用

PCIの情報特性として、PCIが低いほど単位歩行距離あたりのエネルギー消費が低い事を示し、このことはエネルギー消費の側面からみた歩行の効率が高い事を意味します。

求める方法として、MacGregorの方法では、8の字の歩行路を200m歩く事によって求めていますが、実際の諸家の報告では、あらかじめ設定した時間を歩いて距離を求める方法が多く、そのほとんどが3~5分を採用しています。

測定にあたって注意すべきポイントとしては、心拍数は自律神経系の影響を受けるので、精神的な緊張や、室温の程度、薬剤投与などによる影響も考慮します。また、初めての歩行路では、慣れていないという面もありますので、あらかじめ練習をしてからが望ましいと思われます。

測定後のPCIの結果をもとに、数値の変化をみる事で、経過や治療効果を判断できる点があります。また、屋外歩行の実用群と非実用群を判別する因子としても有用性が高いことが報告されています。

(内山 靖、小林 武、潮見 泰蔵:臨床評価指標入門―適用と解釈のポイント:2003)

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