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◎側芽

軸索は木の芽のように芽を出すものと考えられています。これは、軸索芽側芽と呼ばれており、障害を受けた神経系と、受けていない神経系の両方で存在します。中枢神経障害によって神経細胞が損傷したら、軸索は末端から基部へ変性して、以前接合していたシナプスを置き去りにします。これは神経系のすべてで起こります。損傷を受けていない軸索周囲は、損傷に反応して放出された神経親和性物質によって、発芽するために刺激されます。結果、生じた枝や側枝は、新しいシナプスを構築するために、どこか失われた部位に接触を試みようと探索します。(Hallett 1995)新たな接続は、もとの神経支配パターンには戻りません。(Goldberger and Marry 1988、Brodal 2001)

側芽の影響はいつも正しいとは限りません。側芽の影響により、運動コントロールは正常なパターンへとは導かれず、機能を失うことにもなるかもしれません。もし感覚神経に側芽が起こるなら、患者さんは末梢からの刺激に過敏になるかも知れません。

すべての側芽が学習につながるとは限りません。(Brodal 1998)

つまり・・・

適切にも不適切にも運動は学習される可能性があるという事です。

(Bente E.Bassoe Gjelsvik著.新保松雄、金子唯史、佐藤和命 訳:近代ボバース概念;2011)

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車椅子 セッティング

車椅子は単に良い姿勢をとればよいというものではなく、移動や介護、生活動作などそれぞれの目的に合わせていくため、各寸法が大きい場合と小さい場合で、利点と欠点を述べていきます。

①バックサポートの高さ
高い場合
・ハンドリム操作時のバックサポートによって肩甲骨や背フレームによって上肢の動きが阻害される。
・背の安定性が増加する。
・車椅子が高く、重くなり、収納・持ち上げに影響してきます。
・介護者が介助する場合に、前方が見えにくくなる場合がある。

低い場合
・背の後方安定が低下する。円背を起こす可能性をもつ。
・車椅子が低くなり収納が容易になる。
・ハンドリムの操作時に肩甲骨の動きが容易にできる。

②座シートとフットサポートの距離
短い場合
・大腿が上がり、坐骨部への荷重が増加。坐骨部の褥瘡のリスクは増加する。
・大腿が外旋または、内旋を起こしやすく、それに伴い足部が内反または、外反を起こす。
・足部の負担は増加する。

長い場合
・大腿下部後面の圧迫↑
・体全体の前方すべり(仙骨座り)が起きやすい。
・尖足になりやすくなる。

③座幅
広い場合
・ハンドリムの操作が困難
・車椅子の全体の幅が大きくなり、通路幅の広さが必要となる。
・安定を得ようと骨盤が傾きやすい。
・皮膚への剪断力が増加する。

狭い場合
・殿部や大腿部が接触し、褥瘡や不快感を起こす。
・クッションの性能が低下する可能性がある。
・車椅子の全体幅も小さくなり、狭い幅も通過できる。

④バックサポートの角度
大きい場合
・視線が上を向いた状態となり、正面を向く時は、頭頚部を屈曲しなければならない。
・食事や机上の動作が困難となる。
・頭部支持が困難となる。

小さい場合
・腹部、そして呼吸の圧迫

⑤アームサポートの高さ
高い場合
・ハンドリムの操作を困難とする。
・肩が上がり、不快感を感じる。

低い場合
・米国では前腕支持がない。大腿上に手を置く場合もある。

⑥座奥行き
長い場合
・長時間の座位で仙骨座りになりやすい。
・シートの前縁が下腿に接触し、不快感を発生させ、膝後部への圧迫や神経圧迫の原因となる。

短い場合
・坐骨部に圧が集中し、褥瘡のリスクが増大。
・安定性の低下

⑦座角度
大きい場合
・大腿が屈曲し、体幹が後方に倒れ、座が安定する。
・体幹が後方に倒れ、頭を直立位にするため、背が円背になる。

小さい場合
・滑り落ちやすい
・足が床につきやすいと同時に、足での操作効率を上げる。

⑧座面高
高い場合
・重心が高くなり、車椅子全体の転倒リスク↑
・机へのアプローチ困難
・立ち上がりしやすい。

低い場合
・床へのアプローチがやりやすくなる。
・机に入りやすい。

以上の点を考慮し、臨床の現場では車椅子をチェックし、人それぞれに合わせた選定を行う必要があります。

(廣瀬秀行、木之瀬隆:高齢者のシーティング;2006)


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