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キッキング ブログ用

臨床では誰もが行ったこのあると思われるキッキングですが、メインとしては下肢の粗大筋力向上のために行っている方が多いかと思います。

ただ、キッキング動作においてキッキングの方向によって筋活動は変化します。

上図において、AとCは蹴る方向のラインと股関節の距離で、BとDは蹴る方向のラインと膝関節の距離ですが、

距離が、A>Bの場合、膝関節のモーメントアームが小さく、股関節のモーメントアームが大きくなるため、股関節伸展筋が有意に活動するキッキングとなります。

逆に、D>Cの場合、膝関節のモーメントアームが股関節のモーメントアームより大きくなるために、膝関節伸展筋が有意に活動するキッキングとなります。

臨床ではキッキングする方向に注意して、獲得したい動作につなげていくために、目的の筋を活動させる訓練をセラピストが判断していく必要があります。

(市橋 則明:運動療法学―障害別アプローチの理論と実際:2014)


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脳血管障害後の片麻痺患者さんで、動作獲得を目指す上では、動作ごとに難易度が異なってきます。

臨床の現場において、いきなり難しい課題を行うと、健常者とは異なり、動作獲得できずにモチベーションが低下してしまう可能性があります。やはり、基本動作訓練は段階的に難易度を上げていく必要があると思われます。

下の表は、片麻痺患者さんにおける動作獲得の難易度です。

片麻痺患者の動作の獲得難易度 ブログ用

一見すると難しそうな課題でも、難易度では低い場合もありますので、その点も考慮して、リスク管理を行いつつ、動作課題を決定していく必要があります。

(解良 武士、玉木 彰、石川 朗:運動療法学 (15レクチャーシリーズ 理学療法テキスト):2014)


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脳

しばらく更新が途絶えていましたが、また復活していきたいと思います。

今回は、特に脳卒中の後遺症の方ですが、神経伝導路についての事について書きたいと思います。

脳卒中患者さんは、姿勢コントロール(postural control)運動コントロール(motor control)ができなくなるために、動作の遂行が困難となってしまいます。

このためにセラピストは機能的な運動の再構築のために、神経伝導路のシステムについて理解しておく必要があります。

まず、姿勢・運動のための下行性システムには「背外側系」「腹内側系」の2つに分類されます。

・「腹内側系」のシステムは、姿勢の緊張の調整、体幹筋や肩甲帯やなどの四肢の筋群の特に近位部を制御しています。→主に姿勢を調節して安定性に関わるシステムです。

・「背外側系」のシステムは、四肢の筋群が協調的に働いて、リーチ動作をしたり、手指の巧緻動作に重要な役割を持ちます。→人間の上下肢の運動に関わるシステムです。

以下に主な経路を紹介します。

★腹内側系の運動性伝導路

①橋網様体脊髄路
 ・骨盤・体幹・肩甲帯の立ち直り運動など姿勢調整
 ・歩行時のバランス調整
 ・呼吸のパターンジェネレーターの修飾
 ・コアコントロール(上肢使用時)

②延髄網様体脊髄路
 ・脊髄レベルの歩行パターンジェネレーター
 ・上肢のリーチ

③内側前庭脊髄路
 ・頭頚部や上部胸郭の平衡に関与している

④外側前庭脊髄路
 ・同側の上下肢の平衡に関与している
 ・歩行や立位時のウエイトシフトで同側の伸筋群の賦活

⑤視蓋脊髄路
 ・視覚性の追跡運動中の頸部の運動と眼球運動の協調のために働く

⑥間質脊髄路
 ・頭頚部のコントロール(速い眼球運動に伴う)

⑦青斑核脊髄路
 ・四肢伸筋群の興奮性上昇させる→筋緊張増強

⑧前皮質脊髄路
 ・四肢近位筋、体軸の筋の調整

★背外側系の運動性伝導路

①外側皮質脊髄路
 ・上肢のリーチ運動
 ・プレシェイピング
 ・足部の随意運動

②赤核脊髄路
 ・上肢手の選択運動の一部を調整

(古澤 正道:電子ジャーナル プロフェッショナルリハビリテーション 脳血管障害を見るための運動性伝導路の基礎知識:2013)


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