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血圧計

脳卒中後の特に急性期においてはどの程度の血圧で降圧する必要があるのか、そのDr.の治療方針をセラピスト側もある程度認識しておく必要があるかと思います。

例えば、脳梗塞を発症して急性期は、脳血流自動調節能(脳血流量を一定に保つ機能の事で、身体の血圧が急に変動しても、脳の急な血圧変動を防ぐ機能)が失われているために、血圧低下により局所脳血流量は低下しています。そのために安易な降圧によって、梗塞巣およびペナンブラの脳血流量が低下し、梗塞巣を拡大させてしまい、症状を悪化させる危険があります。

つまり、脳梗塞の急性期では原則として、降圧はしません。

しかし、大動脈解離や急性心筋梗塞、うっ血性心不全、腎不全などを合併しており、高血圧が原因でそれらの症状が悪化する場合は、慎重に降圧をしていきます。

ラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症などの脳梗塞の急性期では、基本的に降圧は行いません。安定した状態での血圧測定を反復して行い、収縮期血圧220mmHg以上または、拡張期血圧120mmHg以上が持続する場合は慎重な降圧療法が推奨されています。降圧目標としては、前値の85~90%とされています。

脳出血に関しては、収縮期血圧180mmHg以上もしくは、平均血圧130mmHg以上で降圧し、外科的治療を施行する場合は、より積極的な降圧が推奨されています。降圧目標としては前値の80%です。

(田中耕太郎、高嶋修太郎:必携 脳卒中ハンドブック:2011)


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過剰な腰椎前弯アライメント ブログ用

臨床上では骨盤前傾・腰椎前弯により腰痛が出現しているケースをよく見かけます。

過度な腰椎前弯は腰痛の原因になることが知られており、我々セラピストは、過剰な腰椎前弯を起こす原因を明らかにして、腰痛を予防していく必要があります。

上図は、臨床上よく見かける過剰な腰椎前弯のアライメントです。

腹部筋(腹横筋、腹直筋、外腹斜筋、内腹斜筋)が低緊張となり、脊柱起立筋が過緊張になることで骨盤前傾し、腰椎は前弯へアライメントが変化します。

また、腸腰筋、大腿直筋などの股関節屈曲筋の短縮位による遠心性収縮力低下や、大殿筋、ハムストリングスなどの股関節伸展筋の伸張位による短縮性低下も股関節屈曲・骨盤前傾を生じさせ、腰椎前弯へアライメントが変化します。

以上の中の過緊張であるか、機能低下であるかを評価し、それに対して治療を行う必要があります。

例えば、腹部の収縮が乏しい場合は、腰椎前弯が増強しない肢位での腹部トレーニングを行い、下図のように股関節屈筋の遠心性収縮トレーニングへ移行すると良いと思われます。

この時も腹部前面筋の収縮は保ったまま、腰背部の緊張が高くならないように確認しながら行う必要があります。

股関節屈筋の遠心性トレーニング ブログ用

下図は立位での腹臥位ですが、上前腸骨棘に枕などを置き、骨盤後傾位に保つことで腰背部のストレッチを行い、腰背部の緊張が高まらない状態で、股関節伸展を促していきます。

この時、膝伸展位だとハムストリングスの収縮も入ってしまいますが、膝関節屈曲位での股関節の伸展を促せば大殿筋をもっと優位に収縮させる事ができます。大殿筋の萎縮や機能低下がみられる方は、特に膝関節屈曲位でしっかり行う事がいいでしょう。

腰部リラクセーションと股関節伸展エクササイズ ブログ用

(福井 勉:ブラッシュアップ理学療法―88の知が生み出す臨床技術:2012)


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