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高齢者に対する筋力トレーニングと栄養

 27, 2014 10:19
筋トレと栄養

高齢者に筋力トレーニングが有効であることは、もはや疑いの余地がない状態ですが、今回は栄養が筋力トレーニングに加えて相乗効果をもたらすのかという事についてです。

1994年にNew England Journal of Medicine誌に掲載された研究では、平均87.1±0.6歳の高齢者100名を4群(筋力トレーニング群、サプリメント群、筋力トレーニング+サプリメント群、対照群)に分け、10週間のレジスタンストレーニングを週3回実施しました。1RMの80%を8回×3セットの負荷量で行い、その結果、筋力トレーニング群と、筋力トレーニング+サプリメント群に有意な筋力向上が見られました。

また、2012年のJournal of American Geriatrics Society誌では、75歳以上のサルコペニアと診断された女性155名を4群(筋力トレーニング+アミノ酸群、筋力トレーニング群、アミノ酸群、対照群)にわけ、20分間の筋力トレーニングを実施した結果、対照群と比較して筋力トレーニング+アミノ酸群と、筋力トレーニング群で有意に筋力向上が見られました。また、筋力に加え筋量と歩行速度の向上もあり、下肢筋量と膝伸展筋力を組み合わせた指標で、筋力トレーニング+アミノ酸群が対照群の4倍以上の機能改善を示したとの報告があります。

以上の事から、筋力トレーニングは筋力向上の高いエビデンスでありますが、筋力トレーニングに加えてアミノ酸などのサプリメントによる栄養補助を行う事が、筋力向上に相乗的な効果をもたらすのではないかと考えられています。

筋力増加のメカニズムとして、骨格筋タンパク質の合成が分解を上回ると筋肥大が起こることが考えられます。アミノ酸を摂取することは、血中のアミノ酸濃度を上昇させ、骨格筋タンパク質の合成を促進させる事につながります。つまり、アミノ酸摂取が筋力向上に貢献することは高齢者においても同じです。

臨床の現場において、筋力トレーニングの時に限らず日常的に高齢者の栄養状態を良好に保つことは重要です。栄養状態の指標である血清アルブミンの臨床医学的なカットオフポイントは3.8g/dl以上とされています。地域高齢者に関しても栄養状態(臨床的には4.0g/dl以上が望ましいとされています)を把握したうえで筋力トレーニングを行う事が望ましいと考えられます。

(井平 光、古名 丈人:理学療法 30巻9号:2013)


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