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脳卒中(回復期)における臨床上のチェックポイント

 18, 2014 00:11
問診 ブログ用

脳卒中の回復期においては、急性期での治療と異なり、比較的全身状態が安定してくるので、積極的に動かして機能回復を目的とした訓練を展開していきます。

急性期と同様に二次的障害の予防を継続していくとともに、日常生活活動への適応を再学習し、動作獲得を目指して、可及的速やかに家庭や職場への復帰を目標としていきます。

今回は、基礎に振り返り、脳卒中の理学療法を行う上で、非常に簡単ではありますが、一般的に行われるチェックポイントをまとめてみました。

○情報収集・問診

・Drからの理学療法処方の内容確認→どのような内容の指示が出ているかを確認します。
・急性期における治療・理学療法の経過の確認→順調に経過しているか、経過中に合併症などは生じていないかなどの情報を確認します。
・リスクの確認→血圧の変動、心疾患の有無、心電図、糖尿病のコントロール、腎疾患の管理について確認します。
・患者への挨拶と理学療法の説明→今後のリハビリテーション計画の説明と同意を得ます。
・事前に収集した情報の不明確な部分に関する問診

○理学療法評価

・意識障害の程度
・麻痺の程度→Brunnstrom stage、SIAS、NIHSS、Fugl-Meyer motor assesment、SIS(stroke impact scale)
・筋緊張の評価→modified Ashworth scale:各姿勢で
・姿勢反応、深部腱反射、病的反射の評価
・感覚検査→特に視床が病巣の場合は入念に行います。
・脳神経の評価
・高次脳機能障害のテスト→特に注意障害や、半側空間無視などは軽度でも運動療法の妨げになりえますので、精査が必要です。
・関節可動域テスト→エンドフィール確認します。
・痛みの評価→肩の痛み、CRPSの有無なども確認しておきます。
・ADL評価→FIMあるいはBIにて
・非麻痺側筋力検査、握力検査
・廃用性体力低下の有無
・浮腫の有無→臨床上では麻痺側上肢に多いですが、全身チェックしていきます。
・下肢の変形性関節症の有無
・患者本人の心理的検査→うつの有無、リハビリに対するモチベーションなど
・社会的情報→家屋環境、職業、家族、人間関係など

○問題点の抽出

心身機能・身体構造
・麻痺の程度(運動・感覚)
・高次脳機能障害
・関連併存症
・リスク
・心理的問題

活動
・ADL(病棟内、屋内、屋外)
・予後の予測

参加
・QOL
・家族との関係
・職業

環境因子と個人因子
・個人的条件(年齢・併存疾患)
・家屋環境、職場環境
・家族との人間関係、協力度
・社会資源

○理学療法プログラム(一例)

・バイタルサインの確認→問題なければ運動療法に移ります。
・麻痺側の関節可動域の確認と、可動域訓練
・寝返り、座位、立ち上がり、着座、立位、床からの立ち上がりの動作訓練
・歩行訓練
・応用動作訓練
・退院前指導
・CI療法、トレッドミル、ロボットによる訓練など

○臨床上で気をつけるポイント

・訓練前後での血圧のコントロールや、自覚症状の有無(特に高血圧の患者)
・過剰な努力によって筋緊張が増加しすぎる場合
・転倒などのリスク管理→介助や、見守りの位置に注意します。自分より大柄な人の場合は特に注意します。
・リハビリテーションチーム内での情報交換と連携
・患者本人の自覚的訴えの傾聴とその対策→あまりにもリハビリ側の押し付けにはなってはならず、本人の意向を十分に加味していかなければなりません。
・適切な時期に、適切な装具の選択
・ホームプログラムの指導
・家屋の評価と改修への提案

(綱本 和、長澤 弘:理学療法チェックリスト 第2版:2014)


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