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PCI(Physiological Cost Index):生理的コスト指数の臨床指標

 11, 2015 12:13
活動時のエネルギー消費の指標には酸素摂取量が用いられますが、測定機器はトレッドミルや自転車エルゴメーターを用いなくてはならず、室内での測定に限られます。そのために、小児や歩行障害のある方には測定が難しいために、1979年に、MacGregorが日常生活に準じた状態での、身体活動に伴う生理的なコストを測定する方法として、PCIを提唱しました。

この評価の対象者としては、持続した歩行が可能で、心拍数の測定ができる方であれば、誰でも適応です。

PCIの算出方法は、以下の式です。

PCI算出 ブログ用

PCIの明確な基準値は示されておりませんが、MacGregorの報告では、健常成人の場合、0.11~0.51(beats/m)であったとしています。

以下の表は、年齢区分によるPCIの報告値です。

PCI基準値 ブログ用

PCIの情報特性として、PCIが低いほど単位歩行距離あたりのエネルギー消費が低い事を示し、このことはエネルギー消費の側面からみた歩行の効率が高い事を意味します。

求める方法として、MacGregorの方法では、8の字の歩行路を200m歩く事によって求めていますが、実際の諸家の報告では、あらかじめ設定した時間を歩いて距離を求める方法が多く、そのほとんどが3~5分を採用しています。

測定にあたって注意すべきポイントとしては、心拍数は自律神経系の影響を受けるので、精神的な緊張や、室温の程度、薬剤投与などによる影響も考慮します。また、初めての歩行路では、慣れていないという面もありますので、あらかじめ練習をしてからが望ましいと思われます。

測定後のPCIの結果をもとに、数値の変化をみる事で、経過や治療効果を判断できる点があります。また、屋外歩行の実用群と非実用群を判別する因子としても有用性が高いことが報告されています。

(内山 靖、小林 武、潮見 泰蔵:臨床評価指標入門―適用と解釈のポイント:2003)

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