天候と痛みの関係

 25, 2015 21:25
天気と痛み ブログ用

臨床の現場で良く耳にする訴えとして、「天気が悪くなると痛みが強くなる」という訴えや、「雨が降るとなんとなく調子が悪い」という訴えがあります。

実際には、雨が降っている最中よりも、雨が降る前に、特に調子が悪くなる傾向にあります。

これには気圧の変化が影響しているのです。

低気圧が近づくと、気圧が徐々に下がってきて、雨が降ります。この時に気圧が下がった際に、耳の中にある内耳のセンサーがそれを感知し、視床下部を通じて交感神経活動が亢進します。

交感神経の活動の亢進によって、神経末端からノルアドレナリンと呼ばれる物質が血中に放出され、痛みを感じる神経や、一部の侵害受容器を刺激します。

さらに、ノルアドレナリンは血管収縮に関わったり、血液中のマクロファージや肥満細胞を活性化させ、ヒスタミンやTNFαと呼ばれる物質を放出し、痛みを感じる神経を刺激します。

また、副腎皮質の活動を亢進させ、アドレナリンを分泌することによって痛みを感じる神経を刺激します。

こういった以上のメカニズムによって、天気が悪くなる時に痛みの程度が強くなる方がおられます。

(伊藤 和憲:図解入門 よくわかる痛み・鎮痛の基本としくみ (How‐nual Visual Guide Book):2011)

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