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何のために杖を処方するのか?

 06, 2015 09:19
杖 ブログ用

われわれ理学療法士は必要に応じて杖を処方します。何のために杖を処方するのかは必ず理由があり、目的も身体状況によりさまざまです。

そもそも、杖には一本杖(T-cane)、三点杖、四点杖、サイドケイン、ノルディックウォーキング専用ポール、ロフストランド杖、プラットホーム杖、松葉杖などがあります。

今回は杖全体に言える機能について述べていきます。

①患側下肢の免荷(患側下肢の荷重量・疼痛の軽減)

中枢神経疾患においては、健側に杖を持つことで患側の膝折れや、ロッキングの予防・改善に効果があります。運動器疾患などでも、患側荷重において疼痛が出現している場合、健側に杖を使用することによって疼痛を軽減に効果があります。

②バランス能力の向上(安定性の拡大・転倒予防)

杖の使用は転倒予防に大きく関わってきます。杖が床面に接していることで支持基底面が広がります。転倒はそもそも重心が支持基底面から外れて、制御できずにバランスを崩してしまう事ですので、杖によって支持基底面を広げる事は転倒予防に有効です。

③歩行時の駆動・支持・制動

歩行においての杖の機能として駆動・支持・制動があります。杖それぞれにおいては、一本杖(T-cane)では駆動・支持・制動機能、多脚杖では支持機能、ロフストランド杖では制動・支持機能があります。

④歩容の改善(下肢・体幹筋の筋力補助)

股関節外転筋の筋力低下によって生じるTrendelenburg歩行や、Duchenne歩行の歩容改善に有効です。

⑤体重の支持

下肢の筋力が低下している人に対して、杖には体重をかけられる機能がありますが、一本杖(T-cane)の場合はあまり体重をかける事ができない構造になっています。一本杖に体重をかけすぎると杖の操作が不安定になり、上肢への負担が大きくなってしまします。これが肩の痛みなどを引き起こしてしまう為、体重をかけるための杖(松葉杖やロフストランド杖、あるいは多脚杖)への変更を検討しなければいけません。

⑥エネルギー消費(疲労)の軽減

杖を駆動(推進力)として使用することで、下肢の負担を軽減することができ、エネルギー消費の減少疲労の軽減が期待できます。

(小柳 磨毅、西村 敦、山下協子、大西秀明:PT・OTのための運動学テキスト: 基礎・実習・臨床:2015)

COMMENT - 1

Wed
2015.03.25
20:52

TCS #-

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