筋疲労の種類

 21, 2015 13:04
疲労 ブログ用

運動した後に、患者さんから「疲れました」という訴えは、臨床上よく聞かれる訴えの一つです。

ただ単に疲労といっても、原因の違いから、中枢性疲労末梢性疲労に分類されます。

セラピストは疲労の起こしている原因を把握し、何が問題であるかを理解しておく必要があります。

○中枢性疲労
運動単位の動員数が低下した状態

○末梢性疲労
酸素不足・筋のエネルギー源(グリコーゲン)の消耗・乳酸や代謝産物の蓄積した状態

以上のように定義されます。

(柳澤 健:運動療法学 改訂第2版:金原出版:2011)



また、以下のようにも定義されています。

○中枢性疲労
・神経駆動の減弱(運動意識実行力の減弱)

○末梢性疲労
・筋張力発生の減弱(神経-筋伝達機能低下)
1.ATP供給速度の減少
2.筋線維膜へのエネルギー供給不足
a)張力低下と筋線維膜活動電位の伝導減少
b)筋小胞体のCa2+ポンプ機能低下
3.蓄積物質
a)細胞内H+
 PFKとリン酸酵素発生の抑制
 Ca2+活性アクトミオシンの機能減少
b)細胞外K+
 筋小胞体の活動電位と伝導減少
 興奮-収縮連関の効率低下
 T管系の活動電位の減少

(眞野 行生:筋疲労について:リハビリテーション医学 Vol.31 No.9:1994)



○中枢性疲労
≪誘因≫
テンポが遅い長時間の運動
大脳の機能低下
シナプス神経接合部の疲労
・神経インパルスの頻度不全
・運動単位の動員不全

≪イメージ≫
精神的疲労

○末梢性疲労
≪誘因≫
高強度運動
筋内でのエネルギー源の枯渇
・ATP再合成の低下
神経筋接合部のアセチルコリン減少
筋小胞体でのCa2+の取り込み低下

≪イメージ≫
肉体的疲労

(斉藤 秀之、加藤 浩:筋緊張に挑む―筋緊張を深く理解し、治療技術をアップする! (臨床思考を踏まえる理学療法プラクティス):文光堂:2015)

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