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筋スパズム(spasm)とは?

 07, 2015 22:28
筋スパズム(spasm)は筋攣縮とも言い、定義としては筋の痙攣が生じて筋内圧が上昇し、同時に血管のスパズムも生じて虚血が生じている状態の事を言います。

筋内圧の上昇により、筋内の血管が圧迫され虚血状態になると、そこから発痛物質が拡散し、痛みを生じてきます。

実際の臨床の場面でも、有る部分の筋がカチカチになっており、動かしたり、押さえたりすると「痛いです」という訴えを聞く事がよくあります。これは、脊髄反射によって、持続的な筋の痙攣が生じて、筋にグーッと力が入っている状態の事の場合が多いです。

筋スパズムは筋の痙攣が生じている事ですが、一般的に痙攣というと筋がピクピクなっている状態を想像しますが、脊髄反射によって持続的な筋緊張の増加なので、ずっと力が入っている様な状態です。

今回は、筋スパズム(spasm)のメカニズムについて記していきます。

まず、関節周囲の組織に何らかの物理的刺激(手術侵襲などによる刺激)や、化学的刺激(炎症などによる刺激)が加わる事で、侵害受容器が反応し、その信号が脊髄内に入ります。その後は、脳に痛みとして伝達されるものと、脊髄反射を介して末梢へ伝達される経路に分かれます。

筋スパズムに関連するのはこの脊髄反射を介する方ですが、交感神経に関与する節前線維に作用して、血管の攣縮を引き起こし(上図)、前角細胞のα運動線維に作用して、筋の攣縮を引き起こすもの(下図)があります。

筋スパズムのメカニズム ブログ用

以上のようにして、血管と筋の攣縮を引き起こす事で、局所循環を停滞してしまう事により、筋細胞は虚血に伴い、組織が変性してしまいます。それによって、生じる発痛関連物質が感作する事で疼痛運動制限を引き起こしてしまいます。

筋の虚血状態 ブログ用

この筋スパズムをそのままにしておくと、脊髄反射が反復して起こる事となり、悪循環となり、関節拘縮をつくってしまう原因となりかねないのです。

では、これが筋スパズム(spasm)だとどうやって見分ければ良いのでしょうか?

筋スパズムだと確認するために3つの所見を評価します。

①圧痛所見の有無

筋スパズムの生じた筋は、まずこれが出現します。なぜかというと、筋細胞外に発痛関連物質が放散し、高域値機械受容器やポリモーダル受容器の閾値が低くなるために、圧迫も侵害刺激として受容してしまう為です。なので、ぐっと筋を押した時に痛みが生じていれば、筋スパズムの可能性が高いです。

②伸張位と弛緩位の緊張の程度

筋スパズムの生じている状態は、脊髄反射により持続的な痙攣が生じているので、関節肢位がどの肢位でも筋緊張は高くなっており、筋を弛緩させる肢位にしても筋緊張はグーッと高いままです。また、筋を伸張位にすると、緊張はさらに増加するため疼痛が生じやすいです。

筋スパズムとは逆に、筋の短縮であれば、伸張位で筋緊張は高くなり、弛緩する肢位にすると筋は弛緩します。

③筋力低下と等尺性収縮時痛の有無

筋スパズムが生じている筋は、筋萎縮は認めないものの、筋力の発揮が十分に行えず、筋力低下を認めます。

また、筋内圧の上昇している状態の所に、さらに強い等尺性収縮をかける事で、疼痛が出現します。

(赤羽根 良和、林 典雄:肩関節拘縮の評価と運動療法 (運動と医学の出版社の臨床家シリーズ):運動と医学の出版社:2013)


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