なぜ咳が出ているのか?

 15, 2015 23:05
咳 ブログ用

臨床においては患者さんで、咳が強く出ていたり、長く咳が続く方がおられます。咳嗽(咳)はなぜ出るのでしょうか?その原因に対してセラピストはアセスメントしていく必要があります。

そもそも何故我々は咳をするのかというと、咳によって気道内のゴミなどの異物や痰を、呼気と同時に気道外へ吐き出す為で、生体防御反応の一つと言えます。

まず、咳嗽(咳)には大きく分けて湿性咳嗽と、乾性咳嗽の2つの種類に分けられます。

その原因に関しては、主に以下の原因が考えられます。

①湿性咳嗽(痰のからむ咳)

1)鼻の疾患の場合
・鼻ポリープ

2)感染(上気道~肺)
・気管支炎
・肺炎
・肺化膿症
・肺結核
・非定型抗酸菌症
・肺真菌症など

3)閉塞性肺疾患
・慢性気管支炎
・びまん性汎細気管支炎
・気管支喘息など

4)気管支や肺の構造の変化
・気管支拡張症

5)腫瘍
肺癌など

6)心疾患
左心不全による肺水腫

②乾性咳嗽(痰のからまない咳)

1)感染(上気道~肺)
・咽頭炎
・マイコプラズマ肺炎

2)閉塞性肺疾患
・肺気腫

3)拘束性肺疾患など
・肺線維症
・間質性肺炎
・塵肺
・過敏性肺臓炎
・肺好酸球増多症候群

4)腫瘍
・肺癌
・良性腫瘍
・胸膜中皮腫

5)胸膜疾患
・胸膜炎
・自然気胸

6)刺激性気体の吸入
・喫煙
・各種ガス

7)薬物
・アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬

8)精神神経性
・精神不安定症

以下の表は咳の出る時間帯によって、どのような病態が考えられるかという表です。また、咳がでる時間帯のほかにどのような場所で出るのか?季節に関係するのかも大切な要素です。

咳の出る時間帯例 ブログ用

以上の可能性を踏まえて、どの症状が強くなったのか、どのくらいの負荷量で運動療法を実施していく必要があるのかを検討していく必要があります。特に運動負荷に関しては、左心不全によるものであれば慎重にいかなければいけません。

(齋藤 宣彦:症状からみる病態生理の基本 (看護学生必修シリーズ):照林社:2009)

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