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パーキンソン病における体幹の側屈とcamptocormia

 24, 2015 18:14
パーキンソン病の患者さんは臨床において、特定の姿勢異常を呈している場合が多いですが、特に姿勢異常では、「体幹の側屈」と、「camptocormia」という特徴的な姿勢を取りやすくなります。

こういった特徴的な姿勢はどうして起こるのでしょうか?

体幹側屈とcamptocormia ブログ用

○体幹の側屈

パーキン症病の方でしばしば、体幹の側屈を呈している方を見かけると思います。たいてい、ほとんどの患者さんでは体幹の側屈に伴い、前屈も生じます。パーキンソン病の患者さんは、運動障害の程度は左右対称ではなく、laterality (ラテラリティ=左右差)があります。側屈を生じている側に脊柱起立筋および、腹斜筋の筋活動の亢進が生じており、かつ筋委縮も側屈している側に多く認められます。

原因としては、向精神薬による緊張性ジストニアによって体幹の傾斜をもたらすという説がありますが、定かではありません。現在は、身体図式による身体軸の傾斜が原因ではないかという説が有力です。パーキンソン病の患者さんに、倒れている体幹を垂直に他動的に戻すと、「余計に倒れている感じがします」という訴えが聞かれるのも納得ができます。

○camptocormia

camptocormiaとはいわゆる前屈症の事であり、臥位では体幹の前屈は見られませんが、立位や歩行のような抗重力姿勢制御を必要とする姿勢では、体幹の前屈が生じてくる状態です。意識的に自分で体幹の伸展は可能ですが、疲労によりすぐ体幹が前屈位に戻ってしまいます。

原因として、中枢説と末梢説の2つが考えられています。

中枢説としては、能動的ジストニアの一種だというものです。末梢説は、抗重力筋の筋炎ではないかというものです。

最近、支持されつつある仮説としては、一時的に能動的ジストニアによる問題が生じて、その後二次的変化として脊柱起立筋の萎縮が生じているのではないかと考えられています。

(松尾 善美:パーキンソン病に対する標準的理学療法介入―何を考え、どう進めるか?:文光堂:2014)


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