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全体像からみる歩行分析

 25, 2015 21:40
歩行分析をされる際、皆さんはどこから見て考察されていますでしょうか?

まず、歩いておられる患者さんをぼんやり大まかに見て、全体像を把握しませんか?

臨床においてはまず、歩行の全体像を把握し、身体全体のメカニカルストレスの状態や関係性を確認してから、局所の関節運動やアライメントを観察し、評価していきます。そうしないと、局所だけを分析しても障害各所のストレスメカニズムを捉える事ができません。

学生や、新人が陥りがちですが、例えばswingでのつま先の引きずりに対し、足部周囲につい着眼点を持ってしまいますが、反対側下肢の問題かもしれないし、体幹・肩甲帯あるいは頸部の問題かもしれません。その関係性を見抜くためには、まず全体的に歩行の状態を捉えなければいけません。

そのために、まず歩行の全体像をどのような着眼点で見ていけばいいのかを記していきます。

①動きに流動性があるか?
②障害側は蹴りだし脚か踏みだし脚か?
③足の上に体重がしっかりと乗っているか?
④直線的に進行しているか?
⑤動きにリズムがあるか?
⑥左右立脚における動きの転換に遅れはないか?
⑦遊脚相での弛緩はあるか?
⑧前後への過度な移動はないか?
⑨左右の回旋に非対称が認められるか?
⑩左右への過度な重心移動はないか?
⑪各々の動きがどの時期で起こっているか?

まずは、歩行時に以上の項目を確認します。

こういったポイントで動作を全体的に観察し、動きに異常がある場合は何が原因で動作が阻害されているかを、局所的にここから分析していきます。

ここで、②の踏みだし脚・蹴りだし脚はどのようにして判断するかを述べていきます。こういった着眼点は特に、入谷先生が推奨しています。

以下の図は分かりにくいですが、歩行時の動作を水平面上で、上から見た図となります。六角形の図は骨盤で、前方に足を振り出している様子です。

踏みだし脚と蹴りだし脚 ブログ用

健常人でも我々は、左右の蹴りだしや、踏みだしの大きさが同じ人はだれ一人としていません。必ず左右差があります。その左右の相違で「踏みだし脚」と「蹴りだし脚」を決定していますが、定義として、立脚相で下肢全体の動きが後方へ大きいものが「蹴りだし脚」で、前方への動きが大きい物が「踏み出し脚」となります。


特徴的な動きとしては、「蹴りだし脚」では、同側の肩甲帯の前方回旋、骨盤の後方回旋、股関節伸展・内旋、膝関節伸展・外旋、足関節底屈、足部回内で、体重が内方移動しやすくなります。

一方、「踏みだし脚」では、同側の肩甲帯の後方回旋、骨盤の前方回旋、股関節屈曲・外旋、膝関節屈曲・内旋、足関節背屈、足部回外で、体重が外方移動しやすくなります。

こういった動きがどちらに優位に生じているかで「踏みだし脚」・「蹴りだし脚」を判断します。

(入谷 誠:入谷式足底板 ~基礎編~(DVD付) (運動と医学の出版社の臨床家シリーズ):運動と医学の出版社:2011)


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