ブリッジ活動とテンタクル活動

 04, 2015 23:01
ブリッジ活動テンタクル活動という言葉を聞いたことがあると思います。これは、クラインフォーゲルバッハのコンセプトで、力学的にどの筋活動が生じてくるのかを理解するための概念で、これを治療に結びつけていくことが大切だと思われます。

ブリッジ活動とテンタクル活動 ブログ用

○ブリッジ活動

ブリッジ活動とは、アーチをかけるように身体体節を持ちあげて保持する活動の事で、主動作筋は床に面した筋群になります。

四肢や頭部など支持基底面に接する身体部位は、支持点になるために移動はできません。

支持点間の距離が大きくなると負荷が増します。

ブリッジ活動を考える時には、下図のようにブリッジングを行った時にシナジーを形成する筋群の活動するタイミングを確認しなければいけません。例えば、脳卒中片麻痺の患者さんで、大殿筋の促通の目的でブリッジングを行った場合、骨盤が前傾する方へ動いてきたら殿筋で骨盤を持ちあげているのではなく、腰背筋と大腿直筋にて代償して持ちあげている事になり、これでは目的の筋群への促通ができてないばかりか、異常な筋活動のパターンを助長してしまう可能性があります。そのためにもまず、骨盤の動きから筋活動のパターンを確認しなければなりません。そうする事で、優位な筋活動のパターンを判断し、これを治療につなげていきます。

ブリッジ活動でのシナジー ブログ用

○テンタクル活動

テンタクルとは「触手」を意味しており、胴体からでた触手が動くような身体活動をテンタクル活動と呼びます。身体を釣りあげるように移動させることから、天井に面する筋群が主動作筋になります。

この活動においては、運動の支点に対する質量の影響がダイナミックに変化するために、移動をする身体部位の質量に対して、安定させる身体部位の質量は重く安定していなければいけません。

テンタクル活動においては、支持基底面との接触を失った部位では、テンタクル活動の運動連鎖が途切れやすくなります。テンタクル活動が困難となった場合に、ブリッジ活動での代償が出やすくなります。

(奈良 勲、土山 裕之、松尾 善美:脳卒中理学療法ベスト・プラクティス―科学としての理学療法実践の立場から:文光堂:2014)


※関連記事
関連:カウンターアクティビティー・カウンターウエイト・カウンタームーブメント
関連:運動学・機能解剖のオススメ参考書

COMMENT 0

WHAT'S NEW?