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ゲートコントロールにより軽減する痛み

 19, 2015 21:51
皆さんは今までにお腹が痛くなった時、無意識にお腹をさすっていて、痛いのが少しまぎれて、軽減した経験はありませんか?これはゲートコントロールによるものです。

痛いところの周辺を「さする」事で痛みが軽減する現象は、実際には脳の中の注意がそれるとかそういう事ではなくて、脊髄レベルでの痛みの抑制システムが働いてるという事なのです。

そもそもこのゲートコントロール説は、1965年にMelzackとWallが最初に発表しました。

ゲートコントロール 昔 ブログ用

上図がそのモデルですが、脊髄後角には痛みの門番としてゲートを守る膠様質細胞(SG)と中枢に情報を伝えるT細胞があります。

痛みを伝えるAδ線維C線維などの細い神経線維が興奮すると、門番であるSG細胞が抑制されるためにゲートが開き、T細胞を介して痛みがダイレクトに脳に伝わります。

しかし、触覚などを伝える太い神経線維であるAβ線維が興奮すると、門番であるSG細胞を興奮させてゲートを閉じ、T細胞に情報が伝わらないようにする仕組みが発動します。これによって痛みを脳に伝えなくさせるというのが当時のゲートコントロール説でした。

現在の考え方は、下図のようにSG細胞の抑制を行う場所がシナプス前抑制ではなく、T細胞そのものを抑制する事が分かってきました。

ゲートコントロール ブログ用

以上のメカニズムにより、脊髄レベルでの鎮痛が生じているのです。実際に痛いところの周囲をさする患者さんは多いですが、気持ちの問題とかではなく、ちゃんと意味のある事なんですね。

(伊藤 和憲:図解入門 よくわかる痛み・鎮痛の基本としくみ (How‐nual Visual Guide Book):秀和システム:2011)

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