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正常歩行に必要な関節可動域

 29, 2015 12:06
正常歩行時にはどのくらい関節の可動域が必要でしょうか?臨床では理学療法士は必要に応じて、関節可動域制限に対してどこまで治療が必要なのかを根拠をもとに判断していきます。歩行を行う上で、どこまで可動域が必要なのかは、当たり前のように知っておく必要があります。

歩行 画像

今回は、正常歩行での関節の運動の軌跡を見直していきます。

○足関節

・足関節の底屈と背屈は歩行周期の間、交互に2回ずつ起こります。

・踵接地から底屈に動き、LR(荷重応答期)にて底屈は5°でピークを迎え、背屈方向に運動していきます。

・MSt~TSt(立脚中期~立脚終期)にかけて背屈は続き、TSt(立脚終期)で背屈は10°のピーク迎え、その後底屈方向に運動が変化します。

・PSw(前遊脚期)において背屈10°から底屈15°まで底屈方向へ変化します。

・ISw~MSw(遊脚初期~遊脚中期)にかけて背屈の動きで足部が持ち上げられます。背屈2°まで背屈していきます。

・以上より、正常歩行を行う際には足関節は背屈10°~底屈15°まで必要です。

○膝関節

・膝関節の屈曲と伸展は歩行周期で、交互に2回ずつ生じます。

・踵接地時は膝関節は平均5°屈曲位で、そこからLR(荷重応答期)では20°程度まで膝関節は屈曲していきます。

・MSt~TSt(立脚中期~立脚終期)では、屈曲20°の状態から伸展方向に運動し、平均伸展5°でピークを迎え、そこから屈曲方向へ動いていきます。

・PSw~ISw(前遊脚期~遊脚初期)において膝関節は急激に屈曲していき、ISw(遊脚初期)にて屈曲60~70°のピークを迎えます。

・MSw~TSw(遊脚中期~遊脚終期)においては、膝関節は伸展していき、TSw(遊脚終期)にて完全伸展位(0°)となります。

・以上より、正常歩行で必要な膝関節の可動域は、伸展0°~屈曲60°となります。

○股関節

・踵接地時は股関節はおよそ屈曲30°で、そこからMSt~TSt(立脚中期~立脚終期)にかけて伸展していきます。

・TSt(立脚終期)からPSw(前遊脚期)の移行期に股関節伸展10°のピークを迎え、そこから屈曲方向へ運動していきます。

・ISw~MSw(遊脚初期~遊脚中期)では股関節は屈曲し続け、MSw(遊脚中期)にて屈曲30°にてピークを迎えます。

・以上より、正常歩行にて必要な股関節の可動域は、屈曲30°~伸展10°となります。

○上肢

・肩関節は最大伸展24°~最大屈曲8°まで運動します。歩行速度が速くなると、肩関節伸展角度が増大し、最大伸展31°まで上昇します。最大屈曲には変化ありません。

(Perry,Jacquelin:ペリー 歩行分析―正常歩行と異常歩行:医歯薬出版:2012)


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