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筋の長さ-張力曲線の考え方と臨床の関わり

 24, 2016 20:33
筋の長さ張力曲線 ブログ用

「筋の長さ-張力曲線」は学校の授業で習う基礎知識だと思います。筋の生理学では特に重要な考え方ですが、以下の図の通りです。

筋の長さ-張力曲線 ブログ用

筋収縮によって得られる張力を「活動張力」と言い、自然長において最大となります。なぜこのような山なりの形になるかというと、自然長においてアクチンとミオシンの重なりが最も多いためです。

アクチンとミオシンの重なりが多ければ多いほど大きな筋収縮を促せますし、重なる部分が少なければ発揮する筋収縮も少なくなってしまいます。

一般的に自然長(静止長)の60%の長さになると、張力を発揮できなくなるとされています。

筋の長さが短い状態であると、そこから筋収縮を促そうとしてもなかなか収縮が入らない事を経験します。

これを臨床的に応用しようとするのであれば、個別的に筋トレをしようとする際に、収縮させたい筋と収縮させたくない筋が隣接している事がありますが、関節の肢位を変えることによって、収縮させたい筋を強調させる事ができます。

例えば、大殿筋を収縮させたい時には股関節伸展のエクササイズをしますが、膝伸展位でのエクササイズではハムストリングスにも収縮が入りやすい状態となります。ここで、ハムストリングスが短縮位となる、膝屈曲位で股関節を伸展させた場合、大殿筋を個別に筋トレしている状態にできます。

また、自然長(静止長)を超えると収縮によって得られる張力は減少しますが、筋を構成する結合組織の張力(受動的張力)が加わるので、全張力は増加します。

例えば、変形性膝関節症のおばあちゃんにありがちな姿勢アライメントにおける大腿筋膜張筋の活動で言えます。こういった方の歩行の立脚期においては、中殿筋の筋力をあまり使わずに、大腿筋膜張筋の静止張力を高めるため、膝軽度屈曲位・膝内反・骨盤の立脚時のswayによって、大腿筋膜張筋の筋の長さを長くし、全張力を高め、そこに体重を預けるようにして立脚をしているような状態がよく臨床で目にします。

これは、大腿筋膜張筋の受動要素によって外側の支持性を高めている状態ですが、こういった状態で立脚をとることは安定性としては良いですが、筋の長さが長いままでは筋収縮が行えないので、立脚の状態から動けなくなってしまいます。

トレーニング効果としては、短縮位よりも伸張位でのトレーニングのほうが増強効果は高くなります。

(植松 光俊、大川 祐行:運動療法学テキスト (シンプル理学療法学シリーズ):南江堂:2015)


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関連:後方に振り返る際の典型的な筋活動パターン

COMMENT - 1

Sat
2016.04.23
19:02

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