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Timed Up and Go test(TUG)

 13, 2016 23:16


Timed Up and Go test(TUG)は、立位や歩行における動的バランスを評価する指標として、簡易的に行える評価の一つです。

TUGは1986年にMathias et alによって、高齢者のバランス能力評価用に開発された「Get up and Go test」に、Podsiadlo et alが改良し定量的な評価に修正したものです。

もともとは高齢者のバランス能力の評価として開発されましたが、整形疾患や内部疾患、中枢神経疾患の対象者の動的バランスの検査として広く受け入れられています。

方法としては、肘かけ付き椅子から立ち上がり、3mの歩行を行い方向転換して椅子に戻るまでの一連の動作に要する時間を計測します。歩行速度は原法では快適速度と規定されています。

原法では快適速度となっていますが、Shumway-Cook et alは最大速度にて報告しています。これは、快適速度の説明がうまく伝わらない場合や、快適速度のとらえ方にばらつきがあるためとしています。

計測したタイムも重要となりますが、一連の動作の中での動的バランスを評価するので、下肢や体幹の筋力や協調性、方向転換に必要な立ち直り反応など総合的な評価が重要となります。

ここで、準備する椅子ですが肘掛け付き椅子とされていますが、肘掛けが無い椅子ではタイムが遅くなると言われているので計測の際は注意が必要です。また、椅子の座面の高さは44~47cmが適当とされています。

また、計測を行う際に履物や床面の状況によりTUGの時間が変化すると報告されているので検査条件の統一を図る必要があります。

基準値ですが、神経学的に問題がない健常高齢者においては10秒以内に可能であり、20秒以内であれば屋外外出可能、30秒以上であれば起居動作やADLに介助を要するとされています。

Shumway-Cook et alは転倒リスクの予測の感度や特異度が87%と高く、転倒予測のカットオフ値として13.5秒と報告しています。

実際に、このTUGの評価を行う対象者はテスト内に歩行や立ち上がりを含んでいるため、歩行が自立レベルに近い方でないと評価するのは難しいと考えられます。

(内山 靖、小林 武、潮見 泰蔵:臨床評価指標入門―適用と解釈のポイント:協同医書出版社:2003)


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