膝関節の水は抜くとクセになる?

 01, 2016 07:33
膝の注射

よく患者さんはこんな事を言われませんか?

「何年も前から膝に水が溜まり始めて、整形外科で水を抜いてもらってたけど、一度抜くとクセになるみたいですぐ溜まりますなあ。」

特に高齢者でよくある光景ですが、本当にクセになるのでしょうか?

そもそも「水」と呼ばれるものは、「関節液」と言い、普段関節の中に存在しています。

この関節液の役割は、膝関節の動きをスムーズにする事と、膝関節の軟骨に栄養を送る事です。膝関節の潤滑油のような役割があります。

水が溜まっている状態とはどういう事かというと、膝関節の関節内に過剰に関節液が存在する状態の事です。

関節液を生産するのは滑膜ですが、なんらかの刺激で炎症が生じると関節液を過剰に生産します。

つまり、滑膜が炎症を起こし、関節液が過剰に生産される事によって、通常よりも多くの関節液が溜まる事となるのです。

なので、関節液を抜いた所で滑膜の炎症が治っていなければまた関節液は溜まるわけで、「水を抜くとクセになる」というよりかは、滑膜の炎症が治らない時期に何回も関節液を抜く事をするため、クセになってしまうと言われるようになってしまったのです。

水が溜まるのを治すためには、滑膜の炎症を治すことが一番重要となります。

(伊能 良紀:図解入門よくわかる膝関節の動きとしくみ (How‐nual Visual Guide Book):秀和システム:2014)


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