脳卒中後の歩行自立に影響を与える因子

 11, 2016 10:11
脳卒中

脳卒中後の患者さんで、この方は歩行が自立になるだろうか?と考えた時に何を根拠に予後予測をしていますか?

現時点で、もの凄く正確に予測できるツールは存在しませんが、予後に影響を与える因子にどれだけ当てはまるかで、おおよその予後が見えてきたりもするものです。

今回は、「歩行自立に影響を与える因子」として言われているものを列挙してみます。

○歩行自立に影響を与える因子

●背景因子

・年齢
・既存疾患(認知症、変形性関節症、心疾患、脳卒中)
・小刻み歩行
・パーキンソン歩行


●障害の重症度

・運動麻痺
・体幹機能障害
・感覚障害
・失調症状
・不随意運動
・意識障害
・高次脳機能障害(半側空間無視、病態失認、Pusher症候群、無為、歩行失行)


●回復過程で起こってくる問題

・廃用による障害(体力低下、筋力低下、知的障害)
・精神症状
・疼痛(視床症候群、脳卒中後疼痛、足趾屈曲反射による痛み)
・正常圧水頭症
・転倒、骨折


●医療的管理に関わる問題

・訓練法
・合併・付随疾患の治療
・装具、補助具の処方


以上が影響する因子となります。どれもそりゃあ影響するだろうなと納得できる様なものばかりですが、もう一度患者さんの病態や、背景を確認し、もっと上を目指せるものなのかここでゴールとすべきなのかを見極めていく必要があります。

(道免 和久:脳卒中機能評価・予後予測マニュアル:医学書院:2013)


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