筋力アップしたら転倒は防げる??

 23, 2013 23:45
転倒

高齢者の年間転倒発生率は約20%、つまり5人に1人が年に1回は転んでいると言われています。

転倒は高齢者にとって、非常に起こりやすいアクシデントであることがうかがえます。

米国老年学会のガイドラインにおいても、転倒の危険因子のなかで、最も危険性が高くなる身体的因子は「筋力低下」としており、「筋力低下」がある高齢者はそうでない高齢者と比較し、転倒の危険性が4.4倍高くなるとしています。また、転倒の頻度も男性に比べて女性が多いのは、男性より女性は筋力低下を起こしやすいと考えられています。

では、筋力トレーニングをして筋力が向上すると転倒頻度は本当に減少するのでしょうか?

これまで、転倒予防対策に関して様々な研究がなされていますが、筋力トレーニングのみでは転倒減少効果が少ないと報告されています。

筋力トレーニングだけでなく、バランストレーニングや歩行訓練など様々な運動をを組み合わせた方が転倒発生率が減少したとの報告が多いです。

つまり、筋力トレーニングのみを行うよりも、バランス訓練、歩行訓練を組み合わせて実施した方が、転倒の複合的な要因に対して対応ができるという事です。

当たり前のようなことかもしれませんが、リハビリテーションのプログラムは「筋力訓練」のみに固執せず、バリエーションを多く行っていくことが大切なのです。

(市橋則明、小田伸午:ヒトの動き百話―スポーツの視点からリハビリテーションの視点まで:市村出版:2011)


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