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運動で血糖が高くなる人は、なぜ高くなるのでしょうか?

 31, 2017 02:08


血糖が持続することは血管の内壁を傷つけ、動脈硬化などの良くないことを引き起こし、狭心症や心筋梗塞、脳卒中の原因を作る可能性があります。

運動療法によって血糖値の上昇を抑える介入をするはずが、逆に運動によって血糖値を上げてしまったなんてこともあります。それはどんなときなのでしょうか?セラピストはそういう場合もあることを気をつけなければいけません。

3つの場合が考えられます。

①適切な血中インスリン濃度がないと、骨格筋での糖利用よりも肝臓での糖新生が上回り、血糖が上昇する。

健常者では肝臓からの糖放出と末梢組織での糖利用が等しく、血糖値は食事や運動の影響を受けずに狭い範囲でコントロールされています。しかし、糖尿病患者では病態としてのインスリン分泌不全やインスリン抵抗性のために、①肝臓の糖放出の抑制不全、②食事由来のブドウ糖の肝糖取り込み低下、③末梢組織での糖取り込み低下によって高血糖が生じます。

空腹時血糖値が250mg/dL以上の血糖コントロール不良患者では、運動療法は勧められません。

⇨安易に運動を開始するのではなく、このような状況下では運動は控えた方がいいということを頭に入れておいた方が良さそうですね。

②高強度の運動により、インスリン拮抗ホルモンの過剰な分泌が起こり血糖は上昇する。

インスリン拮抗ホルモンにはグルカゴン糖質コルチコイド、カテコラミン、成長ホルモンなどがあり、これらの過度の分泌は肝臓の糖放出の亢進、末梢組織でのインスリン抵抗性の増悪を介して血糖を上昇させます。インスリン拮抗ホルモンの分泌は運動強度と相関して増加し、嫌気性代謝閾値(AT)を越えると顕著になると言われています。したがって高強度の運動では血糖が高くなる可能性があります。

⇨こう考えると、やはり強い運動処方は良くないなということが分かります。

強い運動負荷をかけて血糖値を余計に上げないように、担当の理学療法士は注意しておく必要がありますし、患者さんが自主的に運動する際はこのことを念頭にして運動をして頂くことが重要かと思います。

③心理的要因、外的環境により血糖上昇を招く。

心理的ストレスや運動中の痛みは、インスリン拮抗ホルモンを増加させて血糖が高くなる可能性があります。また、30度以上の高温下の運動でも交感神経系の活動が活発になり、血糖の上昇を招きます。

⇨交感神経系が過活動になるような状況も血糖値を上昇させてしまうのですね。患者さんには出来るだけストレスの無いようにリハビリテーションを実施し、あまり暑く無い最適な温度の部屋でリラックスして行うことが理想ですね。

(:ここで差がつく“背景疾患別”理学療法Q&A (理学療法NAVI):医学書院:2016)

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