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ボバース概念を学ぶためのオススメ参考書

 17, 2017 16:29



おおよそ全国に3000〜4000人程度いると言われるボバース研究会の会員数ですが、昔からずっと同じことをやっているのではなく、常に新しい知見を取り入れながら進化してきている概念です。

解剖・運動・生理学のベースはもちろん、脳科学や最新の医学を織り交ぜながら治療展開していきますが、あまりボバースコンセプトに触れたことのない方は、何を根拠に講師の先生が治療を行っているのか解らずじまいで終わってしまったり、ちょっと講習会に出て聞きかじりで臨床に取り入れて分かった気になっている人は、なんか残念な気がします。

もちろん、ボバースコンセプトさえ押さえていれば脳卒中リハビリテーションは十分だとは言い切りません。ただ、現代の脳卒中リハビリテーションのトレンドはトレッドミル歩行やロボットアシスト歩行、FES、バイオフィードバック、バーチャルリアリティトレーニングなど多様化しており、それだけの介入ではADLにつながる動きが促されなかったり、患者満足度が低い傾向にあると思います。

患者さんの部分的な問題点に固執せず、全体像から問題点を絞り込む動作分析主体の治療が、理学療法士として必要な治療なのではないかと思っています。

個人的な印象ですが、ちゃんとコンセプトを理解しているボバースセラピストはかなり患者さんの機能回復も良く、患者満足度も高い印象があります。やはりボバースセラピストは患者さんの個別の問題にいかに着目できるかと言うスキルがあるのだと思います。

そのためには、脳卒中の患者さんを目の前にして、何に着目して、何を考えるかが重要となります。

ボバースセラピストでなくても、ボバースコンセプトが何なのか、何を根拠に治療を考えていかないといけないのかを整理するためのオススメの書籍をご紹介します。

まずはこちら

脳卒中後遺症者へのボバースアプローチ〜基礎編〜 (運動と医学の出版社の臨床家シリーズ)
脳卒中後遺症者へのボバースアプローチ〜臨床編〜 (運動と医学の出版社の臨床家シリーズ)



 

内容としては、ボバースコンセプトの概念が分かりやすく書かれています。学生ではちょっと難しいし、ピンとこないかも知れません。ボバース研究会のサイトでは臨床に入って3〜5年目のセラピスト向けに書いていると書かれています。

臨床で患者さんを治療していく中で、「ああ、そういえばあの時の動きはこういう理由があったからか!とか、こういう事があるからこういう治療をしなきゃいけないんだ!」と納得する部分が多いです。

治療方法や考え方が一通り学べると思います。講習会を受けた後の復習用に非常に良いと思います。

脳卒中の臨床神経リハビリテーション―理論と実践

書籍の画像がありませんが、こちらの本は神経生理学的な根拠を元にした治療方法が紹介されています。

こちらの本も非常に臨床的で分かりやすいです。オススメです。

モーターコントロール原著第4版 理解が深まるDVDビデオ付―研究室から臨床実践へ



運動制御理論について学ぶならコレです。Cookさんという非常に有名な方がまとめられた有難い書籍です。

非常に分厚くて読み応えのある本ですが、一冊手元には必要ですね。

動作分析 臨床活用講座―バイオメカニクスに基づく臨床推論の実践



やはり動作分析を学んでいくならコレだと思います。ボバースコンセプトで学べる動作分析の概念をバイオメカニクス的な見知から体系的にまとめられた書籍です。石井先生はボバースとは全く関係ない整形専門の先生ですが、初学者でも非常に分かりやすいです。

この書籍を読んで、一度石井先生の講義を受けてみられると良いと思います。非常に講演の上手い先生ですので、学生からでも十分学べる研修会です。


リハビリテーションのための脳・神経科学入門



森岡先生が書かれたニューロリハビリテーションの基礎とも言える素晴らしい本です。入門と書かれていますが、サラサラと読めるほど簡単に書かれていないですが、非常に大切な事が書いてあります。

本を読んでみて少しわかりにくい場合は、森岡先生の研修会に参加して見ると良いと思います。森岡先生は全国を飛び回っておられますので、機会のある方は聞いてみてください。最新のニューロリハビリテーションの知見が学べると思います。

タッチ (神経心理学コレクション)



患者さんに触れると言う事はどう言う事なのか、何を考えて触れていくかで治療効果が違います。

この本を読む事で、患者さんへの適刺激はどうしたら良いのか考えさせられます。ハンドリング再考で是非一冊必要かと。

How to touchを学ぶならコレです。

脳と運動 第2版 ―アクションを実行させる脳― (ブレインサイエンス・シリーズ 17)



こちらの本は非常に読みやすく、運動を起こすための脳の仕組みがわかりやすく書かれています。

日常生活の中でこういう風に動く!といった時にどのような事が脳で起こっているのか知りたい時にはこれです。

レビューにもある通り、どの分野の人が見てもわかりやすいような本になっています。

感覚入力で挑む―感覚・運動機能回復のための理学療法アプローチ (臨床思考を踏まえる理学療法プラクティス)



個人的には非常に面白く読み進められたのでオススメです。

臨床において、どのようにして感覚入力をしながらアプローチしていく事が大事なのか、かなり目からウロコです。

脳卒中後遺症者へのニューロリハビリテーション~急性期から回復期の麻痺改善を目指す徒手的介入~[リハビリ理学 ME180-S 全4巻]
脳卒中後遺症者 の ADL障害 に対するアプローチ ~ PT ・ OT ・ ST の協業を中心に ~ [ 理学療法 DVD番号 me137 ]

 

こちらは書籍ではありませんが、日本ボバース研究会会長の伊藤克浩先生によってDVD化され、具体的な治療介入の方法や、個別介入の方法論がまとめられています。

視覚的に見る事が出来るので非常に分かりやすいです。

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