健常成人が行う寝返り動作のパターン

 21, 2013 22:27
我々、健常者が行う寝返りの動作パターンは非常に多く、以下のパターンに分類できる。

◎上肢の運動パターンの分類

上側の上肢が肩関節の高さより低い位置でリーチされる動作パターン
上側の上肢が肩関節の高さより高い位置でリーチされる動作パターン
上側の上肢で床面を押し付け、その後リーチする動作パターン
上側の上肢で床面を押し続けて寝返る動作パターン

◎頸部、体幹の運動パターンの分類

骨盤と肩甲帯の位置関係が固定された動作パターン
骨盤が先行する動作パターン
骨盤と肩甲帯の位置関係が変化する動作パターン
肩甲帯が先行するパターン

◎下肢の運動パターンの分類

両側下肢が屈曲し、床面からもち上がる動作パターン
片側下肢が屈曲し床面からもち上がる動作パターン
片側または両側の下肢が屈曲し、床面を押して寝返る動作パターン
片側の下肢が支持面から持ち上がり、下肢の重さを利用して寝返るパターン
どちらの下肢も支持面と接触し続けるが、下肢で床面を押す部位が変化する動作
側臥位へと回転するにつれて、右脚または大腿は左下肢の後ろに残されるパターン

(Randy R,Richter:Description of Adult Rolling Movements and Hypothesis of Developmental Sequences,PHYS THER.69:1989)



ただ、機能障害のない健常成人が行う寝返りの動作パターンは非常に豊富であり、10回寝返れば10通りの寝返りをする場合があります。寝返り動作の正常運動パターンを定義するのは難しいです。

しかし、運動パターンには、ある普遍的特性が存在しています。

その普遍的特性とは「脊柱の回旋運動による肩甲帯と骨盤帯の間の回旋」すなわち、「体軸内回旋」です。(Bobath,1978)

健常成人の寝返り動作においては、身体各体節を筋活動によって連結させ、ある部位から始まった回旋運動が、途切れることなく前進に波及します。また、身体すべての体節が、身体の回転運動を阻害しないように運動するのが特徴です。

(石井慎一郎:動作分析 臨床活用講座―バイオメカニクスに基づく臨床推論の実践:2013)


※関連記事
関連:歩行分析・動作分析・姿勢分析のためのオススメ参考書

COMMENT 0

WHAT'S NEW?