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動作障害を引き起こしている筋の機能不全

 26, 2013 11:43
動作ができないという背景にある筋の機能障害は、ただ単に筋の張力が不足したために、関節運動がちゃんと起こらないというものではありません。

動作を正しく制御するためには、いくつもの筋が協調して活動し、それぞれの筋が適切なタイミングで、適切な張力をもち、適切な収縮形態(求心性・遠心性・等張性)で発揮されなければなりません。

例えば、起き上がりなんかにしても、腹筋だけ筋力があれば起き上がれるというものではなく、頸部や上下肢の筋が適切な場面で活動し、求心性・遠心性を上手くコントロールさせながら、起き上がっていくわけです。

石井先生によると、動作に必要とされる筋の作用が、十分に発揮されない状態を「筋の機能不全」と呼ぶことにしています。

筋の機能不全が起こる原因としては・・・
◎末梢性の原因
 原因:廃用性筋萎縮、筋に関する疾患や外傷、末梢神経損傷など
◎中枢性の原因
 原因:痙性麻痺、弛緩性麻痺、固縮などの筋緊張異常による

以上のように言われております。

末梢性の筋力低下の問題に対しても、「筋量の減少」なのか、「神経的要因」なのかを区別していかなければなりません。

術後などの廃用であれば、筋の横断面積が減少し、筋線維の萎縮が起こっています。これが、「筋量の減少」です。

やる気・意欲・大脳の興奮水準の低下によってインパルスの発射頻度の減少がおこり、動員される運動単位が低下します。これが、「神経的要因」です。

以上のような理由で筋力低下が引き起こされますが、では、筋力をつけたから、歩行能力が上がるかと言われればそういうわけでもありません。

正常な基本動作において要求される筋力ってそれほど大きくはありません。

歩行においては、平均して健常人の最大筋力の約25%程度といわれています。(Perry et al,1986)

たとえ十分な筋力が発揮できても、適切なタイミングで筋が収縮しなくては動作はスムーズに遂行することはできません。

タイミングのズレ、つまり筋の反応性の低下の原因としては、筋紡錘や腱紡錘などの固有受容性感覚器に刺激が加わらなくなり、神経-筋メカニズムの反応が賦活化しなくなることが原因となります。

(石井慎一郎:動作分析 臨床活用講座―バイオメカニクスに基づく臨床推論の実践:2013)


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