歩行時の麻痺側のswingで足尖が床を引きずるケース

 11, 2013 18:12
臨床上非常によく見るケースですね。麻痺側のswingで床とのクリアランスに問題があるために生じます。

日常生活では、床を足尖が引きずることで、つまづきやすくなり、転倒のリスクが増えることが問題になってきますので、この異常動作は、改善すべき対象の優先順位で高くなってくると思われます。

swing時のクリアランス低下の原因としては・・・

足関節背屈運動の制限・・・下腿三頭筋の筋緊張亢進、足関節背屈筋力低下
膝関節屈曲運動の制限・・・大腿四頭筋の筋緊張亢進

関節可動域の制限・・・足関節の背屈制限、膝関節の屈曲制限、股関節の屈曲制限

麻痺側swingで足尖が床をするケース ブログ用

歩行時にまずどの部分に問題があるか、歩行観察して予測し(トップダウン)、個別に問題がありそうな足関節・膝関節・股関節のROM、MMTを見ていきます。

足関節を見た場合、まず、背屈運動を随意的に行い、収縮が十分にあるかどうかを確認し、歩行時に必要な角度の背屈運動が生じなければ、装具の処方が必要となります。ただ、足関節以外の(例えば股関節など)筋力低下がある場合は、装具が重すぎるために、かえって引きずりが強くなってしまう事もあるので注意します。

足・膝・股関節の可動域制限がある場合は、可動域訓練を行います。

足関節の背屈運動が十分に行えていない場合は、さまざまな股関節角度における背屈運動を促していきます。

方法としては立位下で、徐々に股関節の伸展角度を増加させていくのが良いと思われます。

膝関節の屈曲運動が十分に行えていない場合は、さまざまな股関節角度で膝屈曲運動を促していきます。


(武富由雄、市橋則明:理学療法プログラムデザイン―ケース別アプローチのポイントと実際;2009)


(Jacquelin Perry,Judith M.Burnfield:ペリー 歩行分析―正常歩行と異常歩行:2012)


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