立位で患側への荷重が困難なケース

 05, 2014 14:11
THAの術後や、γ-nail(ガンマネイル)の術後などの患者さんで、これといった疼痛や筋力低下がないのにも関わらず、患側への荷重が困難な方が臨床では多くおられます。

原因として考えられるのは、患側荷重への恐怖感や、ope前から健側優位の荷重習慣、あるいは股関節・膝関節周囲筋の機能低下や協調性低下、腰背部の過剰な緊張であることが多いです。

評価のポイントとしては、患側に荷重した時にどのような反応が身体に見られるのか観察します。

以下の図のポイントをチェックします。

患側下肢荷重のチェックポイント ブログ用

上記のような現象が見られる場合、治療戦略としては、膝関節と股関節、および体幹と股関節の協調性改善のエクササイズを行う事が重要だと考えられます。

具体的な内容としては・・・

膝関節をロッキングして立位保持している場合は、殿筋群に収縮が入りにくい傾向にある場合が多いため、殿筋群のエクササイズも行い、立位練習ではロッキングを外し、膝関節軽度屈曲位の状態のまま(大腿四頭筋と殿筋群を同時収縮させた状態のまま)ウエイトシフトを行ったり、荷重練習を行います。この時、徒手的に筋を圧迫し筋感覚を入力していくとよい場合もあります。

腰背部の過剰収縮が見られる場合は、バランスディスク上に座位で骨盤の前後傾の運動を行ったり、立位で骨盤の前後傾を行っていきます。

患側荷重の恐怖感がある場合は、全身の緊張が高くなり、前足部への優位な荷重になったりします。こういった場合は、「足の裏が床に吸いつくように・・・足の裏の力を緩めてみてください・・・」などの運動のイメージができるコマンドで工夫していくことが有効となる場合が多いです。

(武富由雄、市橋則明:理学療法プログラムデザイン―ケース別アプローチのポイントと実際;2009)

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