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extension lag(エクステンションラグ)が生じるケース

 05, 2014 20:43
extension lag ブログ用

extension lag(エクステンションラグ)は膝関節伸展不全のことであり、膝関節の術後(TKAなど)の方によく見られます。

extension lagとは、他動(passive)の伸展可動域と、自動(active)の伸展可動域の差のことです。

一般的に、原因の一つとして内側広筋の筋力低下と言われたりしますが、京都大学大学院の市橋先生によると、膝関節伸展不全の原因は内側広筋の筋力低下ではありません。

内側広筋を麻酔しても最終伸展は可能であり、最大筋力の低下もないと報告されているからです。

extension lagの原因は以下の通りですが、この中で最も考えられるものに対してアプローチしていきます。

1.筋力低下
2.ハムストリングスの収縮
3.ハムストリングスの短縮
4.痛み(反射性の抑制)
5.腫脹(伸展域の方が関節の圧が高まり、大腿四頭筋に抑制をかける)
6.大腿四頭筋短縮位での収縮不全

治療の実際として・・・

1の筋力低下の場合は、絶対的な筋力が不足しているために、膝伸展の筋力トレーニングを行います。負荷量はその人に応じて設定しながら、行っていきます。

2の場合は、膝関節伸展でハムストリングスの同時収縮が起こってしまっているため、セラピストや患者自身が、座位でハムストリングスを触診し、収縮の程度をフィードバックしながら、膝伸展を繰り返して行っていきます。

3の場合は、短縮のためストレッチを行います。

4・5の場合は、痛みのでない範囲の角度で、また痛みの出ない負荷量でトレーニングを行います。

6の場合は、座位の大腿四頭筋の短縮位で痛みがないのにも関わらず、lagが出現しているので、膝90°から伸展のエクササイズをするのではなく、膝0°の伸展位でキープするように保持することで伸張性のトレーニングとなり、効果が出やすくなります。

そして、extension lag自体が問題点になるかという点ですが、膝伸展不全があっても動作上の問題となることはほとんどありません。また、膝関節伸展不全があるからと言って、歩行時に膝折れが出現するというものでもありません。

よって、lagを治すという事は治療優先順位としては低く、臨床的にはlagがあっても通常の筋力トレーニングを行うということになってきます。

(武富由雄、市橋則明:理学療法プログラムデザイン―ケース別アプローチのポイントと実際;2009)


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