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変形性膝関節症(膝OA)に対する運動療法

 21, 2014 17:32
臨床の現場で変形性膝関節症(膝OA)を有する患者さんは非常に多く、疼痛を有し、動作障害を起こしている方は、膝OAに対してのアプローチが必要となってきます。

大規模なコホート研究によると、40歳以上の日本人における変形性膝関節症の有病率は男性42.6%、女性62.4%であり、国内の患者数は2530万人と言われています。

そのためにはまず、膝OAの評価をしていく必要があります。

部位別に分類すると、内側型、外側型、混合型に分けられます。

中でも、内側型変形性膝関節症が多いとの報告があります。

画像診断としては、荷重時X線像にて、
①骨棘形成
②関節裂隙の狭小化
③軟骨下骨の骨硬化
④膝関節アラメントの変化

これらに加え、骨欠損、骨萎縮、骨嚢包形成、関節亜脱臼などの所見を含めて評価します。

以上の臨床所見をもとに、K-Lの分類(Kellgren-Lawrence分類)や、腰野分類、北大分類などを用い、病期分類をしていきます。

今日臨床でよくつかわれる分類は、骨棘形成と関節裂隙の狭小化を指標にしているものが多いとのことです。

下肢のアライメントの評価としては、膝外側角(FTA)と、下肢機能軸(Mikulicz線)が重要です。

FTAとは、立位正面X線上で、大腿骨軸と脛骨軸の交点の外側角であり、日本人成人も正常値は男性178°、女性176°で軽度外反位となっています。

Mikulicz線とは、立位正面像にて大腿骨頭中心より足関節中心までの直線のことであり、この線と膝中心からの距離が2.5㎝以上離れている場合は病的だと言われています。

今回は、内側型のOAで、Kellgren-Lawrence分類でグレードⅠ・ⅡあるいはⅢの方の治療戦略について書いていきます。

まず、「なぜ膝OAは痛いのか?」という問題に対してですが、膝の内側に異常なメカニカルストレスがかかっていることで、疼痛が起きているのですが、初期の段階では半月板損傷や骨壊死などを鑑別する必要があります。

現在の所、疼痛発生のメカニズムとしては・・・

①罹患軟骨下骨の骨髄内小脈のうっ血
②関節包の骨棘など関節軟骨周辺での摩擦による滑膜炎
③変形や拘縮にともなう関節周囲の筋腱付着部炎

などが主な原因と考えられています。

ここで、大切なことは、膝OA自体は炎症性疾患ではないが、疼痛を呈する原因としては炎症性疾患も含まれているという事です。つまり、臨床で評価する際にまず炎症所見があるかどうかを評価し、炎症があればその対応を先に行うべきなのです。

(整形外科リハビリテーション学会:関節機能解剖学に基づく 整形外科運動療法ナビゲーション 下肢・体幹:2008)


(山田 英司:山田英司 変形性膝関節症に対する保存的治療戦略 (理学療法士列伝―EBMの確立に向けて):2012)


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